攻略

市場を超えた週末の街——チャトチャックの世界を歩く

チャトチャック・ウィークエンド・マーケットは、単なる市場ではなく小さな街のような場所。無数の店と路地が広がり、角を曲がるたびに新しい発見があります。

チャトチャック・ウィークエンド・マーケットを訪れる人の多くは、「大きなフリーマーケット」を想像してやってきます。しかし実際に足を踏み入れると、そこは独自の通りや目印、独特のリズムと歩き方を持つ、小さな街のような場所だと気づきます。この記事は、そんなチャトチャックの魅力と、訪れる前に知っておきたいことをまとめた入り口です。その中には、Section 16で開設に向けた準備が進む、日本のものづくりとバンコクをつなぐ新しい拠点の話も含まれています。

チャトチャック・ウィークエンドマーケットの通りを覆うカラフルな布の装飾と、下を歩く人々
通りを覆うカラフルな装飾の下に広がる、週末のチャトチャック

一度では歩ききれない、無数の世界

チャトチャックは、いくつかの通路がまとまった単純な市場ではありません。市場全体には番号の付いたSectionとSoiが張り巡らされ、それぞれに異なる個性があります。あるセクションは衣料品のラックで埋め尽くされ、少し歩けば陶器や木工家具、手作りの雑貨が並ぶ売り場に変わる——そんな変化そのものが、チャトチャックの面白さです。衣料品やクラフトだけでなく、アンティーク、ペット用品、古本、ミリタリーグッズまで、セクションごとに客層も歩くペースも違って見えてきます。

チャトチャック市場の街路樹が並ぶ通りを歩く人々
街路樹の下を、人々がそれぞれのペースで歩いていく

買い物だけでなく、この場所には独自のリズムがあります。屋根のある通路が小さな広場へつながり、市場中央の時計塔のような目印が方向を確認する手がかりになります。時間帯や曜日によって人の流れも大きく変わります。何も買わなくても、セクションを一つずつ歩いていくこと自体が、市場でありながら街のようでもある、ここならではの体験になります。看板や手描きの店名、山積みになった商品が通路ごとに違った表情を作り出し、気づけば時間を忘れて見て回っていることもあります。

デニム古着が並ぶ通路と「Section 5, Soi 57/2」の看板
Section 5の路地。SectionとSoiの表示は、市場内で現在地を確かめる手掛かりになる
陶器のオイルバーナーや木彫りの象などが密集して並ぶ売場の陳列
陶器のオイルバーナーと木彫りの置物が並ぶ売場

MARKET MAPを見ると、チャトチャックはひとつの敷地内に番号の付いたSectionが連なる、小さな街区の集まりのような構造であることが分かります。

チャトチャックへのアクセス

チャトチャック・ウィークエンド・マーケットはバンコクの鉄道網のすぐそばにあり、車を使わずに訪れやすい場所のひとつです。

BTSではMo Chit駅で下車し、Exit 1から市場方面へ進みます。

MRTではKamphaeng Phet駅のExit 1または2、またはChatuchak Park駅のExit 1を利用できます。市場は広いため、訪れたいエリアに合わせて駅を選ぶと移動しやすくなります。

Soi YIPUNを目指す場合は、市場南側・Phahon Yothin通り沿いのEntrance 3から入ると分かりやすく、Entrance 3から入ってすぐのSection 16、Soi 23/4〜5に位置しています。

いつ訪れるか

チャトチャックのメインマーケットは、一般的に土曜・日曜の9:00〜18:00に営業しています。店舗によって営業時間が異なる場合があるため、訪問直前にも最新情報をご確認ください。

バンコクの気温は日中にかけて上がるため、特に午前中は比較的歩きやすい時間帯です。日差しが強くなる前に主要なエリアを回っておくと、快適に過ごしやすくなります。平日にも一部の店舗が営業していますが、週末のフルマーケットとは雰囲気や品揃えが異なります。

ドリアンが積まれた売場で、店員が来場者に袋を渡している
ドリアン売場で、店員から商品を受け取る来場者

服装と持ち物

Before You Go|訪問前に準備したいもの

  • 歩きやすい靴(舗装のでこぼこが多く、長時間歩くことになります)
  • 軽くて通気性のよい服(屋根のある通路は熱がこもりやすいです)
  • 帽子など日差し対策になるもの
  • 飲み水
  • 雨季用の折り畳み傘や軽い雨具
  • 小額紙幣(現金のみの店舗もあるため)
  • 充電したスマートフォンとモバイルバッテリー
  • MARKET MAPの画面保存やメモ

どれも必須というわけではありませんが、少し準備しておくだけで、歩く方向が決まったあとの数時間がずっと快適になります。

SectionとSoiを手掛かりに歩く

チャトチャックの構造は、数分歩くと感覚がつかめてきます。

まずは地図でEntrance 3を確認してみてください。市場南側のこの入口から入ると、Soi YIPUNの開設準備が進むSection 16、Soi 23/4〜5へ向かいやすくなります。

「Entrance 3」の標識とCoca-Colaのテント、ベンチが並ぶ入口周辺の様子
市場南側、Phahon Yothin通り沿いにあるEntrance 3

Section番号とSoi番号は、市場内で現在地や方向を把握するための手掛かりです。それぞれのセクションが一定のエリアをまとめており、市場中央付近の時計塔も、迷ったときに役立つ補助的な目印になります。地図や案内表示に書かれている商品カテゴリーはおおまかな目安で、実際には複数のジャンルが混在するエリアもあります。

チャトチャック・ウィークエンドマーケットのSection、Soi、Entranceを示した日本語版MARKET MAP
チャトチャックはSectionとSoiが入り組んだ、ひとつの街のような市場です。この地図は、入口や時計塔、Section番号を確認するためのおおまかなガイドとして使えます。店舗の位置や営業状況は変わることがあります。

市場内のより詳しい配置は、MARKET MAPでご確認いただけます。

「Section 16, Soi 23/4」の案内表示と、衣料品が並ぶ通路
Section 16、Soi 23/4の案内表示。Soi YIPUNの開設予定地はSoi 23/4〜5に位置する

Entrance 3の先で始まる新しい物語

チャトチャック南側のEntrance 3から入ってすぐのSection 16、Soi 23/4〜5では、日本のものづくりとバンコクをつなぐ新しい拠点、Soi YIPUNの開設準備を進めています。現在は工事着手前で、2026年9月頃の着工を予定しています。

これから始まる空間づくりや、その背景にある物語も、STORIESを通じて少しずつお伝えしていきます。完成した姿だけでなく、Soi YIPUNが生まれていく時間も一緒に楽しんでいただけたら嬉しく思います。チャトチャックという、歩くほどに発見がある市場と同じように、Soi YIPUNもこれから少しずつ発見が増えていく場所になっていきます。

夕方の照明がつき始めた通路で、スポーツジャージが並ぶ売場の前を人々が歩く
夕方の灯りがつき始めたチャトチャック市場の通路

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